チームと利用者

チームはフォルダーではなく、責任の単位です。独自のカテゴリ、独自の期限、独自のメンバーを持ちます。顧客に見えるのは、そのうちのちょうど一つです。あとは、誰がどのアカウントを持ち、そのアカウントに何が許されるかという話になります。

1

チームを作って設定する

チームは「Settings → Teams」にあります。左に一覧、右にクリックしたチームの設定が並びます。名前の後ろの数字は、メンバーの人数です。

新しいチームの名前は「Team name」の欄に入れます。その下の「Copy categories from」で既存のチームを選ぶと、新しいチームは同じ大分類と小分類から始められます。「Create team」で作成します。

最初のチームが、顧客に見えるチームです。それ以外のチームは、その後ろにいる専門チームです。報告する人に正しい部門を自分で選ばせるのは、求めすぎです。報告は最初のチームに入り、そこから引き継がれます。

これはいつでも変更できます。「Customer permissions」のカードで、顧客がそのチームで何をできるかを、チームごとに決めます。スイッチは2つです。「Can create new tickets and see their own tickets」と「Can see their own tickets of this team in the dashboard and in reports」です。どちらか一方でもオンなら、顧客にはそのチームが見えます。両方がオフのときだけ、そのチームは顧客にはまったく表示されません。

「Agent Permissions」のカードは、このチームのエージェントに適用されます。スイッチは3つで、チケットの管理、カテゴリの管理、このチームのレポートの閲覧です。1つ目がなければ、エージェントはこのチームでチケットを作成、編集、コメントできず、添付ファイルもアップロードできません。2つ目がなければ、サイドバーからこのチームのカテゴリの項目が消えます。3つ目がなければ、レポートからこのチームが外れます。変更はすべて、チームの「Audit log」に記録されます。

「Agents」のカードにメンバーが入っています。見出しにはそう書かれていませんが、このチームの顧客もここに入ります。上の選択欄と「Add Agent」で追加し、「Remove」で外します。追加された人も外された人も、一度サインアウトしてサインインし直す必要があります。

「Default e-mail language」は、このチームが書くときの言語です。メールのルールで「Team default language」が選ばれたときに使われます。

「Active」のスイッチで、チームを運用から外します。サイドバーからも、すべての選択欄からも消えます。これで削除されるわけではありません。

「Delete」でチームを削除できるのは、未処理のチケットが1件も残っていない場合だけです。それ以外のときは、システムが理由を伝え、何もしません。

「Audit log」のカードには、チームへのすべての変更が、名前と時刻とともに記録されます。

Basic はチーム1つです。Professional に上限はありません。

「Teams」のページ。左に2つのチームの一覧、右に Helpdesk の設定があります。
赤い枠は2つのチームに付いています。片方をクリックすると、右側の内容が変わります。端の数字は、メンバーの人数です。画像を原寸で開く
名前を入力した「Team name」の欄。その下に「Copy categories from」と「Create team」のボタンがあります。
名前を入力し、必要であれば既存のチームのカテゴリを引き継いで、「Create team」を押します。画像を原寸で開く
スイッチの並んだ「Customer permissions」と「Agent Permissions」のカード。
赤い枠は2つの見出しに付いています。これらのスイッチは、このチームだけに適用されます。画像を原寸で開く
選択欄、「Add Agent」のボタン、その下にメンバーが並んだ「Agents」のカード。
赤い枠は「Add Agent」に付いています。名前の横のバッジは役割で、このカードには、このチームの顧客も入っています。画像を原寸で開く
変更内容、名前、時刻の付いた記録が並ぶ「Audit log」のカード。
赤い枠は見出しに付いています。各行が、変更の内容、実行した人、時刻を示します。画像を原寸で開く
2

管理者とエージェントを作る

アカウントは「User management」にあります。一覧には、名前とサインイン名、メールアドレス、チームとその下の部門、そして役割が並びます。

「New user」でフォームが開きます。名、姓、サインイン名、メールアドレスが必須です。さらに、パスワードを設定します。Professional では、その代わりに「Send login details by e-mail」にチェックを入れることもできます。

このチェックを入れると、パスワードは設定しません。新しい利用者に、サインイン名と期限付きのリンクを記したメールが届き、本人がパスワードを決めます。システムがパスワードを送ることはありません。

そのほかはすべて役割で決まります。「Admin」と「Agent」はどちらもスタッフで、同じ枠を使います。管理者のほうが、初期状態でできることは多くあります。権限は、ほぼすべて1つずつ変更できます。例外は「役割と権限の考え方」のカードにあります。「Admin」の役割を与えたり外したりできるのは、管理者だけです。これは自分自身のアカウントにも当てはまります。「Edit user」で変わるのは、フォームに表示されるチームだけです。「Add Agent」でその人を加えたチームは、そのまま残ります。

Basic には、スタッフ枠が2つあります。分け方は自由です。管理者1名とエージェント1名でも、管理者2名でも構いません。顧客は数に入らず、どちらのエディションでも無制限です。

退職する人がいたら、その行のアーカイブの記号をクリックします。アカウントは施錠され、サインインできなくなります。

施錠されたアカウントは「Archived」の表示に移り、そこで「locked」のバッジが付きます。「Active」の表示には出てきません。

施錠されたアカウントはスタッフ枠を使わなくなり、「Assign to」の選択欄にも出てきません。すでに割り当てられているチケットは、担当者とその名前を保ったままです。

「Archived」の表示では、同じボタンが「Restore」となり、アカウントを再び使えるようにします。Basic では、そのために枠が1つ空いている必要があります。

鍵の記号はパスワードを初期化します。斜線入りの盾は二要素認証を初期化します。新しいパスワードは、そのとき画面に一度だけ表示されます。どこにも送られません。

パスワードや二要素認証を初期化しても、解除されるのは、失敗が続いたあとの短い施錠だけです。アーカイブしたアカウントは、施錠されたままです。招待のメールもパスワード再設定のメールも届かず、元に戻せるのは「Restore」だけです。

アーカイブはいつでも元に戻せます。完全に辞めた人がいる場合は、ごみ箱の記号「Delete account」でアカウントも削除してください。自動匿名化までの期間は、削除した時点から数え始めます。

詳しくはこのカードで: 個人の匿名化

「User management」のページ。すべてのアカウント、その役割、各行の操作が並んでいます。
赤い枠は「New user」と、有効なアカウントと施錠されたアカウントを切り替える部分に付いています。ボタンの表示で、どちらが開いているかが分かります。画像を原寸で開く
氏名、ユーザー名、メールアドレスを入力した「Create new user」のダイアログ。チーム、部門、役職、拠点、役割の選択欄があります。
赤い枠は、役割と招待に付いています。入力が必須の選択欄は、役割だけです。画像を原寸で開く
チェックを入れた同じダイアログ。パスワードの欄が使えなくなり、リンクから本人が設定すると書かれています。
チェックを入れると、パスワード欄の必須の印が消えます。欄そのものに、誰がパスワードを決めるかが書かれます。画像を原寸で開く
施錠されたアカウント、「locked」のバッジ、行の末尾の復元アイコンがある「Archived」の表示。
赤い枠はバッジと、元に戻す方法に付いています。どちらも、この表示にしかありません。画像を原寸で開く
3

顧客:報告する人のアカウント

顧客は Basic でも Professional でも無制限です。スタッフ枠は使いません。

顧客のアカウントは3つの方法でできます。1つ目は、「User management」で自分で作成する方法です。Professional では、そのときにメールで本人を招待できます。2つ目は、本人による登録です。3つ目は、SSO やディレクトリでの初回のサインインで、このときアカウントは自動で作られます。

そのスイッチは「Settings → Security」の「Self-registration」のカードにあります。初期状態ではオフです。オンにすると、サインイン画面に「Register」のリンクが現れます。

自分で登録した人は、必ず「Customer」の役割になります。この経路で、ほかの役割が渡されることはありません。

Professional では、本人が登録した顧客には、歓迎のメールの後に2通目のメールが届きます。その中のリンクで、顧客は自分のアドレスを確認します。それまでは、一覧でそのアカウントに「not confirmed」の注記が付きます。

アドレスは、自分で確認済みにすることもできます。Basic はメールを送らないため、Basic ではこれが唯一の方法です。そのアカウントの行には、封筒のアイコンが付いたボタン「Mark email as confirmed」が表示されます。これは、そのアドレスが本人のものだと分かっている場合にだけ行ってください。

社内向けのヘルプデスクでは、このスイッチはそのままにしておくほうが安全です。オンにすると、アドレスを知っている人は誰でもアカウントを作れます。

顧客に見えるのは、自分の案件だけです。それは、自分で作成したチケットです。これに、エージェントやメールが、確認済みのアドレス宛てに作成したチケットが加わります。ほかの顧客がこの顧客のアドレスを使って作成したチケットは、この顧客には見えないままです。同じアドレスのアカウントが2つある場合は、どちらにもこれらのチケットが見えます。

アドレスがまだ確認されていない場合、チケット一覧の上にお知らせが表示されます。「Send confirmation email」で、顧客はリンクを改めて依頼します。このお知らせは、システムがメールを送れる場合にだけ表示されます。

サイドバーは短く、自分のチケット、新しいチケット、ナレッジベースだけです。設定を目にすることはありません。チームの「Can see their own tickets of this team in the dashboard and in reports」のスイッチがオンなら、サイドバーにはダッシュボードとレポートも加わります。

あるチームで顧客に何が許されるかは、そのチーム側で設定します。顧客向けの2つのスイッチが両方オフのときだけ、そのチームは顧客にとって存在しません。

スイッチと、その下の注記がある「Self-registration」のカード。
赤い枠はスイッチに付いています。横の文が、その働きと、メールを送れない場合に起きることを説明します。画像を原寸で開く
同じシステムに顧客としてサインインしたところ。短いサイドバーと、自分の案件だけが並ぶチケット一覧です。
「User」の列には、どの行にも同じ名前が並びます。顧客には自分のもの以外は見えず、サイドバーに設定はありません。画像を原寸で開く
4

1人分のデータの書き出し

はじめる前に: 「Data export (data subject request)」の権限が必要です。初期設定では、管理者だけがこの権限を持っています。

自分についてどのようなデータを保存しているか、本人から尋ねられることがあります。データの書き出しは、それをすべて1つのZIPファイルにまとめます。

書き出しは「User management」から始めます。各行には、矢印の付いたファイルの記号があり、「Export personal data」というヒントが出ます。これを押すと、そのアカウントの書き出しが開きます。

アカウントを持っていない人もいます。メールを送ってきただけの人や、エージェントがその人のアドレスでチケットを作成した人です。そのような人には、ページ上部の「Export by e-mail address」を使います。そこにアドレスを入力し、「Search」をクリックします。検索はアカウントかアドレスで行い、名前では行いません。

アドレスでの検索は、アカウントでの検索より見つかるものが少なくなります。見つかるのは、アドレスそのものが保存されている箇所だけです。たとえば、チケットの依頼者や、メールの送信者としてのアドレスです。アカウントでの検索では、アカウントに結び付いたものもすべて見つかります。アドレスがアカウントのものである場合、ダイアログがそれを伝え、「Use this account」を表示します。その後、その人の名前とアカウントのメールアドレスが表示されます。

何かをダウンロードする前に、ダイアログが見つかったものを領域ごとに数えて表示します。領域とは、たとえばチケット、時間の記録、満足度調査、セキュリティログです。何も見つからない場合は「No data found for this person.」と表示され、ダウンロードはできません。アドレスがアカウントのものでも、アドレス自体では何も見つからない場合は、検出結果は表示されず、ダウンロードもできません。「Use this account」の枠が表示されます。管理者には、その下に「Anonymize」の領域も表示されます。詳しくは「個人の匿名化」のカードで説明しています。

「Download」でZIPファイルが作成されます。中には領域ごとに1つのJSONファイルがあり、データを機械で読み取れます。見つかったすべての添付ファイルも一緒に入ります。「overview.html」は、主な内容を読みやすい形で表示します。そこでは、各チケットに、含まれている理由(「Why this ticket is included」)が示されます。「README.txt」は本人に向けて書かれており、ファイルの中身を説明します。

本人に関わるチケットは、まるごと含まれます。ほかの人のコメントや変更も含まれます。内部メモも含まれ、内部のものとして印が付きます。本人がほかの人のチケットにメールで返信した場合、そのチケットには「Replied by e-mail to someone else’s ticket」の印が付きます。本人が最後に変更したチケットも含まれます。その場合、「Why this ticket is included」の行には「Last person to change the ticket」と示されます。

そのため、渡す前に書き出した内容を確認してください。必要な箇所では、ほかの人のデータを黒塗りにしてください。ダイアログにそのことが表示されます。「README.txt」は本人に渡るものなので、この注意は含まれていません。

アーカイブに移したチケットは検索されません。アーカイブは別に確認してください。このこともダイアログに表示されます。

パスワードと2要素認証の鍵は、書き出しに含まれません。

ダウンロードは毎回記録されます。誰が始めたか、どの人についてか、いつかが記録されます。記録には、書き出した内容は一切含まれません。その前の検索は記録されません。

この権限を受け取るエージェントには、「Users: manage accounts」も必要です。それがないと「User management」のページを開けません。この権限を「Customer」の役割に与えることはできません。

「Survey consents and unsubscribes」の領域には、満足度調査の同意と配信停止がすべて、日付、経路、チケットとともに入っています。「overview.html」では、全履歴が専用の欄に表示されます。配信停止のあとで本人が匿名化された場合でも、そのアドレスでのエクスポートは、残っている配信停止を見つけます。このとき「E-mail address」の列には「Anonymized (address removed)」と表示されます。

詳しくはこのカードで: 個人の匿名化

「User management」のページ。上部に「Export by e-mail address」のボタンがあり、各行に矢印の付いたファイルの記号があります。
赤い枠は「Export by e-mail address」と、Julia Becker の行の記号に付いています。どちらからも同じダイアログが開きます。画像を原寸で開く
Julia Becker についての「Export personal data」ダイアログ。名前の下にメールアドレスがあり、領域ごとの検出結果の一覧、確認とアーカイブについての2つの注意、「Anonymize」の領域、「Download」のボタンがあります。
赤い枠は検出結果の一覧と「Download」に付いています。一覧には、何かが見つかった領域だけが表示されます。画像を原寸で開く
アドレスで検索した後の同じダイアログ。アドレスが属するアカウントを示し、「Use this account」を表示しています。
赤い枠は「Use this account」に付いています。ここでは、アドレスだけでは何も見つかりません。そのため、検出結果も「Download」も表示されません。アカウントの書き出しでは、Julia Becker のチケットが見つかります。下の「Anonymize」の領域は管理者にだけ表示されます。画像を原寸で開く
5

個人の匿名化

はじめる前に: 個人を匿名化できるのは管理者だけです。匿名化は元に戻せません。

いつまでも残してはいけないデータがあります。誰かが会社を辞めたときや、本人がデータの削除を求めたときは、その人を匿名化します。名前とメールアドレスは「Anonymized user 3」のようなプレースホルダーに置き換わります。チケットは残ります。レポート、期限、時間の記録、満足度の数値は引き続き集計されます。

一人ひとりに専用の番号が付きます。同じ番号の2つの記録は同じ人のものです。メールアドレスは「anonymized-3@anonymized.invalid」になります。このようなアドレスにはメールを配信できないため、システムは送信時にこのアドレスを飛ばします。プレースホルダーは英語で保存され、どの言語でも英語のままです。

方法は2つあります。自動の方法は、削除したアカウントを決まった月数の後に匿名化します。即時の方法は、たとえば削除の請求を受けたときに、1人をその場で匿名化します。

自動の方法は「Settings → Security」の「Data protection」カードにあります。スイッチ「Anonymize deleted users automatically」は初期設定でオフです。「after」の横に月数を入力します。1から120まで指定でき、初期値は36です。変更した月数は「Save」で保存します。

期間は、アカウントが削除された日から数えます。システムは10分ごとに、実行の時期かどうかを確認します。実行は1日に1回、「Settings → General Settings」で設定したタイムゾーンの3:00以降の最初の確認で行われます。期間が過ぎた削除済みアカウントは、すべてこの実行で匿名化されます。

スイッチをオンにすると、まずウィンドウが開きます。次の実行で匿名化される削除済みユーザーが、それぞれの削除日とともに一覧表示されます。欄に ANONYMIZE と入力し、「Confirm」をクリックします。そこで初めてスイッチがオンになります。そのタイムゾーンですでに3:00を過ぎていれば、最初の実行は約10分以内に行われます。

スイッチがオンのまま月数を短くしたときも、同じウィンドウが表示されます。オフにするときは確認は不要です。

期間はアカウントを削除したときに初めて始まります。アーカイブだけでは足りません。アーカイブしたアカウントはロックされているだけで、育児休業の後などにいつでも戻せます。アカウントを削除するには、「User management」でその行にあるごみ箱の記号「Delete account」をクリックします。

何かが起きる前に、ウィンドウがこの後どうなるかを伝えます。自動匿名化がオンなら、月数も示されます。削除したアカウントは「Archived」の表示に「Deleted」の表示付きで並びます。記号「Restore account」で元に戻せます。管理者とエージェントの場合、Basic ではそのために空き枠が必要です。後で再び削除すると、期間は最初から数え直しになります。

自分自身のアカウントには、ごみ箱の記号がありません。管理者のアカウントを削除またはアーカイブできるのは管理者だけです。最後の有効な管理者は、削除もアーカイブもできません。

そのため、完全に辞めた人がいる場合は、アーカイブだけで済ませず、アカウントを削除してください。1年以上アーカイブされたままのアカウントには、その行にカレンダーの記号が表示されます。そのツールチップが、アカウントの削除を促します。

即時の方法は、データの書き出しのダイアログで、見つかった項目の下にある「Anonymize」の欄にあります。ダイアログはアカウントの行から開くか、アカウントのない人については「Export by e-mail address」から開きます。

アドレスがアカウントのものである場合は、先に「Use this account」をクリックします。そうして初めてアカウント自体も匿名化されます。アドレスだけで実行すると、アドレスが保存されている場所でそのアドレスを置き換え、アカウントはそのまま残ります。

欄に ANONYMIZE と入力し、「Anonymize」をクリックします。有効なアカウントは、先に削除されてから匿名化されます。自分自身のアカウントは匿名化できません。最後の有効な管理者も匿名化できません。

その後、行には「Anonymized」の表示が付きます。このようなアカウントは、編集、復元、再有効化ができなくなります。残るのはデータの書き出しだけです。匿名化はもう一度実行できます。番号は変わらず、その後に戻されたデータも対象になります。

チェックボックス「Also clear the content of tickets this person requested」は、さらに踏み込みます。かっこ内の数字は、そのチケットの数です。それらのテキストは空になり、添付ファイルは削除されます。この人が返信しただけの他人のチケットは、匿名化だけが行われます。

先に保存義務を確認してください。たとえばドイツでは、商用書簡を6年間保存しなければなりません。ダイアログでもそれを促します。自動の方法は匿名化だけを行います。内容を空にすることはありません。

サーバーから削除できなかったファイルがあると、ダイアログがその数を示します。それでも実行は完了として扱われます。システムが自動で再試行することはありません。

各実行は、日時、プレースホルダーの番号、変更内容とともに記録されます。即時の方法では、誰が実行したかも記録されます。記録には、その人の名前もメールアドレスも含まれません。

匿名化には「Anonymize people」の権限が必要です。初期設定では管理者だけが持っています。使えるのも管理者だけです。「Customer」の役割には決して与えられません。データの書き出しのダイアログには、さらに「Data export (data subject request)」が必要です。

詳しくはこのカードで: 1人分のデータの書き出し, 保存期間

スイッチがオフの「Data protection」カード。月数の欄、「Save」、リンク「Download list of anonymizations」があります。
赤い枠は、スイッチと月数に付いています。スイッチは、更新のたびにそうであるようにオフです。画像を原寸で開く
削除済みユーザー1人とその削除日を示すウィンドウ「Who will be anonymized」。その下に ANONYMIZE を入力した欄とボタン「Confirm」があります。
赤い枠は、一覧と「Confirm」に付いています。Oliver Grant は36か月以上前に削除されました。最初の実行で匿名化されることになります。画像を原寸で開く
Amir Khan についてのウィンドウ「Delete account」。この後どうなるかと、匿名化までの36か月が書かれています。
赤い枠は「Delete account」に付いています。ここでは自動匿名化がオンです。そのため、ウィンドウに月数が示されています。画像を原寸で開く
「Archived」の表示。Oliver Grant の削除済みアカウント、「Deleted」の表示、復元の記号が見えます。
赤い枠は「Deleted」の表示と「Restore account」に付いています。匿名化されるまでは、アカウントを元に戻せます。画像を原寸で開く
Tomas Novak についてのダイアログ「Export personal data」。見つかった項目の下に「Anonymize」の欄があり、チェックの入ったボックス、入力済みの ANONYMIZE、ボタン「Anonymize」が見えます。
赤い枠は、チェックボックスと「Anonymize」に付いています。Tomas Novak は4件のチケットを依頼しています。それらの内容も空になります。画像を原寸で開く
実行後の「Anonymize」の欄。上に「Already anonymized as Anonymized user 2」、下にメッセージ「Done」があります。
赤い枠は、プレースホルダーの番号を示すメッセージに付いています。この欄からもう一度実行できます。画像を原寸で開く
匿名化したアカウントが並ぶ「Archived」の表示。どの行にも、プレースホルダーの名前、プレースホルダーのアドレス、「Anonymized」の表示があります。
赤い枠は「Anonymized」の表示に付いています。匿名化したアカウントには、データの書き出し以外の操作が残っていません。画像を原寸で開く

アカウント

以下の表は、システムが個人を保存しているすべての場所と、そこで匿名化が何をするかを示します。会社が個人データをどのように削除するかを説明するときに使えます。

データどうなるか
名と姓「Anonymized user」と番号
メールアドレスとサインイン名プレースホルダーのアドレス
電話番号削除される
部署、役職、拠点削除される
言語、ライトまたはダークの表示、対応状況初期設定に戻る
パスワードと過去のパスワードの一覧削除される
2段階サインインのキーと、サインインサービス(SSO)のアカウントとのつながり削除される
セキュリティログのサインインイベント削除されます。セキュリティログにあるその人の管理操作は残ります。そこでの名前はプレースホルダーに置き換えられます。
プロフィール画像削除される
役割とチームへの所属削除される。その後、ユーザー一覧には役割「Customer」が表示されます。
チケット一覧の自分用の列の選択削除される
動作中の時間記録のストップウォッチ削除される
アカウントそのもの残る。削除され、恒久的にロックされた状態です。チケット、コメント、時間の記録は引き続きこのアカウントを指します。そのため、レポートは引き続き集計されます。
メールアドレス確認済み、電話番号確認済み、2段階サインインのはい/いいえの印、チケット一覧のはい/いいえの設定、失敗した試行の回数、最後にパスワードを変更した日時と無効化した日時残る。その人の値は含まず、はいかいいえ、数、日時だけです。アドレス、番号、パスワード、キーそのものは置き換えまたは削除されます。
チケットに残る、最後に変更した人の記録削除される。チケットは、最後に変更した人として誰の名前も示さなくなります。

名前のコピー

システムは、一部の場所で名前をもう一度保存しています。そのため、変更の後でも、誰がその記録を作ったかが分かります。これらのコピーも置き換えられます。

場所どうなるか
チケットの履歴で変更を行った人プレースホルダーの名前
時間の記録に付いた名前プレースホルダーの名前
ナレッジベースの記事を変更した人プレースホルダーの名前
チームの「Audit log」の記録。「Added user …」と「Removed user …」も含みますプレースホルダーの名前
その人が依頼したチケットの依頼者名プレースホルダーの名前。依頼者の電話番号は削除されます。
チケットの履歴の新旧の値。依頼者の名前、アドレス、電話番号、ウォッチャー、担当の割り当てプレースホルダーになるか、削除される。その人のチケットと、その人が以前に依頼者だったチケットが対象です。

メールアドレス

その人のアドレスが独立した項目として保存されている場所では、どこでもプレースホルダーのアドレスに変わります。大文字と小文字の違いは問いません。

場所どうなるか
チケットの依頼者アドレスプレースホルダーのアドレス
満足度調査の送信先プレースホルダーのアドレス
承認と、タスク付きの申請における承認者のアドレスプレースホルダーのアドレス
受信メールの差出人プレースホルダーのアドレス
返信テンプレートの固定の宛先アドレスプレースホルダーのアドレス
メールのルールがすでにメールを処理したことを示す内部の記録プレースホルダーのアドレス
これまでのデータの書き出しの記録にあるアドレスプレースホルダーのアドレス。記録そのものは証拠として残ります。後でこのアドレスについてデータの書き出しをしても、記録されるのはプレースホルダーだけです。
チケット作成時の依頼者情報の候補そのアドレスを含む場合は削除される
メールのブロックリストの登録残る。残さないと、削除後にこのアドレスからの迷惑メールが再び届いてしまいます。
満足度調査の同意と配信停止削除されます。最後の記録が配信停止だった場合は、アドレスのない1件の記録として残ります。一覧「Survey consents and unsubscribes」には、それが「anonymized」と表示されます。本人が再び同意するか、配信を再開するまで、そのアドレスには調査が送られません。匿名化キーを読み取れなくなった場合や破棄された場合、この記録はもう効力を持ちません。

本文中のアドレス

本文では、匿名化はその人のメールアドレスだけを置き換えます。対象は、その人に関わるチケットです。データの書き出しが見つけるのと同じチケットです。

本文どうなるか
チケットの説明アドレスを置き換え
コメント。受信メールの本文も含みますアドレスを置き換え
受信メールの件名アドレスを置き換え
時間の記録のメモアドレスを置き換え
満足度調査のコメントアドレスを置き換え
チケットの履歴の新旧の値アドレスを置き換え
ナレッジベースの記事のタイトルと本文。その履歴も含みますアドレスを置き換え。すべての記事が対象

依頼したチケットの内容を空にする

チェックボックス「Also clear the content of tickets this person requested」を使うと、これらのチケットは内容を失います。レポートと期限に必要なものは残ります。

チケットの部分どうなるか
番号、日付、ステータス、チーム、カテゴリー、優先度、担当の割り当て、期限残る
タイトル「Content removed」になる
説明空になる
すべてのコメント。エージェントの返信も含みます本文が空になる。コメントそのものは残るので、初回応答と期限は正しいままです。
受信メールの件名空になる
カスタムフィールドの値削除される
フォローアップのメモと場所空になる
チケットの履歴各変更の種類は残ります。値は空になります。ただし、ステータス、優先度、カテゴリー、サブカテゴリー、チャネル、チーム、エスカレーション、担当の割り当ては除きます。これらはレポートに必要です。
満足度調査評価は残り、コメントは空になります。
時間の記録記録した分数は残り、メモは空になります。
添付ファイル削除される。記録とファイルの両方です

限界

本文中の名前は残ります。たとえば、メールの最後の「よろしくお願いします、Max」です。本文中の電話番号も残ります。どちらも確実には見分けられません。顧客のチケットには、内容を空にするチェックボックスがあります。

別のアカウントが同じ名と姓を持っている場合、その人の名前はチケットの履歴でも依頼者名でも置き換えられません。置き換えると、もう一人の記録まで変わってしまうからです。アドレスと電話番号は、それでも置き換えられます。この確認では名と姓を比べます。担当の割り当ての履歴にはサインイン名が保存されます。そのため、そこにサインイン名だけで載っている同名の人は見分けられません。

チケットの履歴のごく古い記録のうち、まだアカウントを指していないものは名前しか持っていません。これらは見分けられません。

エージェントが依頼者のメールアドレスなしで電話から登録したチケットは、見分けられません。依頼者の名前と電話番号はそのチケットに残ります。

設定の中のアドレスは変更されません。たとえばメールのルールや自動化のルールです。そこにその人のアドレスがある場合は、ご自分で変更してください。

実行の後にその人がまたメールを送ってきた場合は、その人のアドレスで新たに実行すると、新しいメールも対象になります。実行は「Export by e-mail address」から始めます。番号は変わりません。匿名化済みのアカウントで新たに実行しても、新しいメールは見つかりません。アカウントはもう古いアドレスを知らないからです。

アーカイブはシステムが自分で処理します。アーカイブを復元すると、以前に匿名化したすべての人が、復元したチケットの中で再び匿名化されます。復元後のメッセージにその人数が示されます。それらのチケットで本文中にしか出てこないアドレスは、そこでは見分けられません。 さらに、匿名化の後の夜間の実行がアーカイブファイルを更新します。詳しくは「保存期間」のカードで説明しています。

バックアップの場合は事情が違います。実行の前に取ったバックアップには、まだ古いデータが入っています。復元のときは、「Ticket System Backup & Restore」がこれに対応します。アプリは、今の状態で匿名化されている人全員をもう一度匿名化するかどうかを確認します。「Yes」があらかじめ選ばれています。チケットシステムは、設定したタイムゾーンの3:00の夜間の実行でこれを行います。これはスイッチがオフでも同じです。それまでは、その人たちの名前が再び表示されます。「Data protection」カードには、その数を示すお知らせが出ます。バックアップを戻すと、スイッチの当時の設定も戻ります。そのため、復元の後にスイッチを確認してください。

別の方法でバックアップを復元した場合や、「No」と答えた場合、コマンドラインで「--no-reapply」を使った場合は、これは行われません。その場合、スイッチがオンである限り、自動の方法が削除済みアカウントを再び見つけます。手動で実行したものは、もう一度実行する必要があります。そのために役立つのが、「Data protection」カードのリンク「Download list of anonymizations」です。一覧は復元の前にダウンロードしてください。復元の後は、バックアップより後の実行が一覧に含まれなくなります。一覧には匿名化した人ごとに1行あり、列は「Date」「Number」「Account ID」「E-mail hash」「Content cleared」です。「Date」は最初の実行の日時で、UTCです。「Account ID」は、アカウントを匿名化した場合だけ入ります。「E-mail hash」は、元に戻せないアドレスのフィンガープリントです。「Content cleared」は、その人が依頼したチケットの内容を空にしたかどうかを示します。実行が終わるたびに、この一覧をご自分でダウンロードし、システムの外に保管してください。実行の前に取ったバックアップには、その実行は含まれていません。

プライバシーポリシー用の文章

運用者として、データをどれだけの期間保存するかを本人に伝える必要があります。この文章は自社のプライバシーポリシーに取り入れることができます。

文例

退職後、チケットシステム内のあなたのお名前とメールアドレスは、[36]か月後にプレースホルダーに置き換えられます。チケットと各種の数値は、あなたと結び付かない形で保持されます。ご請求があれば、保存義務に反しない限り、より早い時期にデータを匿名化することもできます。 [36]か月間連絡のない外部の連絡先のデータも、同じ方法で匿名化されます。セキュリティログのサインインイベントは、[90]日後に削除されます。管理操作の記録は、[12]か月後に削除されます。

数字は自社の設定に合わせてください。スイッチがオフになっている文は削除してください。文章は自社のデータ保護アドバイザーに確認してもらってください。このマニュアルは法的助言ではありません。

削除の請求と戻ってくる人

削除と匿名化は別のものです。「Delete account」はアカウントを非表示にするだけです。「Restore account」で元に戻ります。それまで、そのメールアドレスはこのアカウント用に確保されたままです。そのため、削除の請求には、データのエクスポートのダイアログで「Anonymize」を使って対応します。これは元に戻せません。名前とアドレスは「Anonymized user」と番号に置き換えられます。シングルサインオンのプロバイダーのアカウントとの関連付けは削除されます。

1つのメールアドレスは、ちょうど1つのアカウントに属します。ほかのアカウントがすでに持つアドレスでアカウントを作成しようとすると、システムは受け付けません。メッセージは「This e-mail address already belongs to another account.」です。アカウントのアドレスを変更するときも同じです。そのアドレスが削除済みアカウントのものである場合、メッセージは「This e-mail address belongs to a deleted account. Restore that account instead.」です。その場合は新しいアカウントを作らず、古いアカウントを復元してください。匿名化済みのアカウントは数えません。それらにはプレースホルダーのアドレスしか残っていません。

ほかの有効なアカウントがその後同じアドレスを持っている場合、削除済みアカウントは復元できません。そのときのメッセージは「This e-mail address already belongs to another account.」です。まず、もう一方のアカウントのアドレスを変更してください。

このルールより前の時期から、1つのアドレスを共有するアカウントが残っていることがあります。ユーザー管理では、それらに「This e-mail address belongs to more than one account. Change it so that each account has its own address.」というお知らせが表示されます。これらのアカウントにそれぞれ別のアドレスを設定してください。それまでは、ユーザー名の代わりにこのアドレスでサインインすることはできません。パスワードのリセットのメールも送られません。

削除の請求の後に本人が戻ってきた場合、その人には新しいアカウントができます。たとえば、同じアドレスで Google や Microsoft から再びサインインした場合です。そのためには「Automatically create accounts on first sign-in」がオンである必要があります。匿名化済みのアカウントにはもうその人のアドレスがないため、新しいアカウントの妨げになりません。

過去の匿名化が、この人の新しいチケットに影響することはありません。バックアップやアーカイブを復元した後も同じです。匿名化がもう一度適用されるときは、その時点より前に作られたデータだけが対象です。

古いアカウントが削除されただけで匿名化されていない場合、このアドレスでの最初の SSO サインインは拒否されます。本人に何が表示されるかは、プロバイダーによって違います。プロバイダーがアドレスを確認している場合、メッセージは「An account with this e-mail address was deleted. Ask an administrator to restore it.」です。確認していない場合は「Your e-mail address is not verified with the provider.」です。こうして、あるアドレスの削除済みアカウントが存在するかどうかを、システムは明かしません。

このとき、管理者には2つの方法があります。「Restore account」で古いアカウントを復元すると、本人はそのアカウントで履歴とともに作業を続けます。SSO でのサインインは、そのアカウントがすでにこのプロバイダーと関連付けられているか、プロバイダーがアドレスを確認している場合に成功します。削除の請求がまだ有効なら、古いアカウントを匿名化してください。その後アドレスは空き、サインインで新しいアカウントが作られます。

この場合、セルフ登録は中立的に答えます。「Registration could not be completed. If you already have an account, use the password reset on the sign-in page.」 アドレスにアカウントがあるかどうかは明かしません。

6

保存期間

はじめる前に: これらの設定を変更できるのは管理者だけです。匿名化は元に戻せません。

システムは、個人データを必要な期間だけ保持します。人が離れたとき、または本人が求めたときに匿名化します。離れたとは、削除されたアカウント、または長い間連絡のない外部の連絡先のことです。本人からの請求は、データのエクスポートのダイアログで「Anonymize」を使って処理します。

チケットそのものには期間がありません。その内容は、たとえば顧客の履歴として役目を持ち続けます。レポートと作業時間の記録は引き続き数えられます。

すべての期間は、「Settings → Security」の「Data protection」カードにあります。カードには3つのブロックがあります。「Deleted accounts」、「External contacts」、「Security log retention」です。各ブロックには、スイッチ、期間、「Save」があります。「Security log retention」ブロックには、スイッチと期間が2つずつあります。その下に「Archives」があります。復元の後は、次の3:00の実行が済むと「Restore from a backup」が加わります。それまでカードには「… will be applied again tonight at 03:00.」というお知らせが表示されます。最初のブロックは「個人の匿名化」のカードで説明しています。そこには、プライバシーポリシー用の文例もあります。「Data protection」カードの説明の下に、リンク「Data protection guide for operators」があります。このガイドには、処理活動の記録、技術的および組織的措置、保存と削除の方針のテンプレートが含まれています。

各ブロックの下には「Last run」の行があります。最後の夜間の実行の日時と、扱った人や記録の数が表示されます。「0 done」は、することがなかったという意味です。タスクにまだ結果がない間は「Not run yet」と表示されます。スイッチがオフのタスクは実行されません。

行がオレンジ色なら、タスクはすべてを終えられませんでした。「skipped」の場合は、飛ばした人、記録、ファイルの数が表示されます。「Archives」では、ロックされたファイルや壊れたファイルの数です。「failed」の場合は、タスク全体が失敗しています。続く文に、することが書かれています。「Details are in the server log.」とあれば、サーバーのログを読んでください。Linux では、コマンド「sudo podman logs container-backend-1」で表示されます。匿名化のキーについて書かれていれば、下の「キーが読み取れないとき」の節に従ってください。飛ばしたものは、次の夜間の実行がもう一度試します。

詳しくはこのカードで: 個人の匿名化, すべてを取り戻す

「Deleted accounts」、「External contacts」、「Security log retention」のブロックがある「Data protection」カード。その下に「Archives」と「Restore from a backup」があり、それぞれに「Last run」の行がある。
赤い枠は「Last run」の行にあります。ここでは4つのスイッチがすべてオンです。初期設定でオンなのは、「Security log retention」ブロックの2つのスイッチだけです。画像を原寸で開く
スイッチ「Anonymize external contacts automatically」と欄「Months without contact」がある「External contacts」ブロック。
赤い枠はスイッチと月数にあります。その下の文に、何が連絡として数えられるかが書かれています。画像を原寸で開く
「Nobody is due yet with this time limit.」の文、入力された ANONYMIZE、「Confirm」がある「Who will be anonymized」のウィンドウ。
赤い枠は欄と「Confirm」にあります。ここでは期間を24か月に短くしており、対象になる人はいません。対象者がいる場合は、その数と最初の数人が最後の連絡とともに表示されます。画像を原寸で開く
「Entries are deleted after 90 days (Settings → Security).」の文と3件のサインインがある「Recent sign-in attempts」カード。
赤い枠は期間についての文にあります。削除がオフの場合は「Entries are kept until you delete them.」と表示されます。画像を原寸で開く
カード上部の2つのお知らせ。もう見分けられないアドレスの数と、引き継げなかった匿名化。
赤い枠は引き継ぎについてのお知らせにあります。することは「バックアップの復元」の節に書かれています。画像を原寸で開く
リンク「How to restore the key」とボタン「Discard old key」がある警告「The anonymization key cannot be read」。
赤い枠は、このマニュアルへのリンクと「Discard old key」にあります。警告が表示されている間、カードには保留中の匿名化のお知らせは表示されません。画像を原寸で開く
欄「Confirmation word」に DISCARD が入力された「Discard old key」のウィンドウ。
赤い枠は欄と「Discard old key」にあります。この語を入力して初めてボタンをクリックできます。画像を原寸で開く

外部の連絡先

外部の連絡先とは、スタッフのアカウントを持たない人です。アカウントのない依頼者と、顧客のアカウントがこれにあたります。システムから見ると、この人たちは離れることがありません。そのため、このブロックでは最後の連絡からの期間を数えます。

最後の連絡とは、次の時点のうち最も新しいものです。本人が依頼したチケットの最後の変更、本人からのメール、本人のコメント、満足度アンケートへの回答、本人に送られた承認、依頼者の情報の候補です。顧客のアカウントでは、作成された日も数えます。そのため、一度も使われていない新しいアカウントがすぐに対象になることはありません。バージョン1.7.0への更新より前からあるアカウントは、更新の日に作成されたものとして扱います。

スタッフのアカウントとそのアドレスは対象になりません。info@ のような共有アドレスも、スタッフのアカウントのものであれば同じです。まだ閉じていないチケットがある人は、閉じるまで飛ばされます。削除されたアカウントは「Deleted accounts」ブロックの対象です。

スイッチ「Anonymize external contacts automatically」は初期設定でオフです。「Months without contact」の横に月数を入力します。1から120まで指定でき、初期値は36です。

スイッチをオンにすると、まず「Who will be anonymized」のウィンドウが開きます。対象になる人数と、最初の数人が最後の連絡とともに表示されます。欄に ANONYMIZE と入力し、「Confirm」をクリックします。スイッチがオンのまま月数を短くして「Save」をクリックしたときも、同じウィンドウが表示されます。

これは次の夜間の実行で適用されます。対象の人は、「Anonymize」と同じように匿名化されます。内容が消去されることはありません。残るのは、プレースホルダー、チケット、各種の数値です。本文中の名前と電話番号は残ります。制限については「個人の匿名化」のカードに書かれています。

セキュリティログ

セキュリティログは、サインインイベントと管理操作を記録します。サインインイベントには、IP アドレスとブラウザーの識別情報も含まれます。何が記録されるかは、「セキュリティログ」カードで詳しく説明しています。

「Settings → SSO Settings」の「Recent sign-in attempts」カードに、SSO とディレクトリによる直近100件のサインインイベントが表示されます。このページを開ける人が見られます。初期設定では管理者だけです。カードのタイトルの下の文に、期間が表示されます。たとえば「Entries are deleted after 90 days (Settings → Security).」です。

既定では、サインインイベントは90日後に、管理操作は12か月後に削除されます。「Security log retention」ブロックでは、「Days」の横で7〜365日、「Months」の横で1〜120か月を設定します。「Delete old sign-in events」と「Delete old administrator actions」のスイッチで削除を止められます。その場合、記録は残ります。削除されるのは記録だけで人ではないため、確認用の語は必要ありません。

ユーザー名とパスワードによるサインインも、セキュリティログに記録されます。失敗した試行は、IP アドレスとブラウザーと一緒に保存されます。成功したサインインが保存されるのは、管理者の場合と、失敗した試行の後だけです。

アーカイブ

アーカイブファイルには、後から匿名化された人も含まれます。そのため、匿名化の後の夜間の実行で、その人が含まれるすべてのアーカイブファイルを更新します。そこでの名前とアドレスは、データベースと同じプレースホルダーに置き換えられます。内容を消去した場合は、そのチケットの添付ファイルもアーカイブからなくなります。

つまり、次の夜まではその人がまだアーカイブに読める形で残っています。アーカイブにはスイッチがありません。その時点でロックされているアーカイブファイルは、変更されません。たとえば、ダウンロード中や復元中の場合です。壊れたファイルも同じです。次の夜間の実行がもう一度試します。

時刻とタイムゾーン

これらのタスクは、すべて1日に1回3:00に実行されます。基準になるのは、「Settings → General Settings」の「Time Zone」カードのタイムゾーンです。サーバーの時計は関係ありません。多くのサーバーは UTC で動いています。その場合、3:00 はあなたにとって別の時刻になります。

システムは10分ごとに、実行の時期かどうかを確認します。3:00以降の最初の確認で実行が始まります。3:00にサーバーが止まっていた場合は、起動後の最初の確認で実行されます。

バージョン1.7.0に更新した後、最初の実行は更新の少し後に行われます。遅くとも次の夜の3:00です。この実行で、90日より古いサインインログの記録が削除されます。

タイムゾーンを変更すると、次の確認から新しいタイムゾーンが使われます。実行は1暦日に1回までです。西のタイムゾーンに変えた後は、その日の実行がなくなることがあります。その場合は翌日に実行されます。

アプリ「Ticket System Backup & Restore」も、同じタイムゾーンでバックアップを予定します。スケジュールを適用するときに、チケットシステムからタイムゾーンを読み取ります。「Schedule」タブと「schedule --show」は、時刻をタイムゾーンとともに表示します。たとえば「02:00 (Europe/Berlin)」です。その時点でデータベースに接続できない場合は、それまでのタイムゾーンが使われます。まだない場合はコンピューターの時計が使われ、「(host clock)」と表示されます。

OS は自分の時計しか知りません。そのため、アプリが時刻を換算します。サーバーのタイムゾーンによって、スケジュールごとに1件または2件の登録を行います。これで、夏も冬も正しい時刻にバックアップが動きます。起動時に、本当にバックアップの時期かどうかを確認します。時期でなければバックアップをせずに終了し、ログに「No backup is due at this time in …」と記録します。

チケットシステムでタイムゾーンを変更しても、次の予定のバックアップは実行されます。その後、アプリはスケジュールを登録し直します。そのとき、ログには「The time zone in the ticket system changed」で始まる警告が記録されます。スケジュールを登録し直せなかった場合は「The schedule could not be updated.」と記録されます。その場合はアプリを開き、「Apply schedule」をクリックしてください。

キーが読み取れないとき

システムは、匿名化したメールアドレスを指紋のような値として記憶します。そのためにキーが必要です。このキーは、サーバーのキーリングで守られています。キーリングは、キーのフォルダーにある key-*.xml ファイルでできています。これがない、または合わない場合、カードに警告「The anonymization key cannot be read」が表示されます。

このとき、保存したメールと SSO のパスワードも使えません。同じキーリングを使っているためです。削除済みアカウントとセキュリティログの夜間の実行は続きます。アドレスでしか分からない人は飛ばされます。「Anonymize」は、アドレスだけを使った実行を受け付けません。

キーリングは次の手順で戻します。問題が起きる前のバックアップを使います。バックアップには、キーのフォルダーが1つのファイルとして入っています。Linux では、バックアップは「/opt/smitey/backups」にあります。そのうちの1つを空のフォルダーにコピーし、そのフォルダーに移動します。下のコマンドで、バックアップを通常のファイルとして書き出し、key-*.xml ファイルを取り出します。続いて、そのファイルをキーのフォルダーにコピーし、チケットシステムのサーバーを再起動します。キーのフォルダーにあるほかのファイルはそのまま残ります。再起動の後、警告は消えます。そのあと、フォルダー「plain」を削除します。ここにはパスワードと個人データが入っています。「.zip」で終わる古いバックアップは暗号化されていません。その場合、最初のコマンドは「sudo unzip -o <ファイル> volumes/dataprotection_keys.tar && sudo tar -xf volumes/dataprotection_keys.tar」です。

Windows では、バックアップは「C:\Program Files\SMITEY\backups」にあります。そのうちの1つを空のフォルダーにコピーします。そこで PowerShell を管理者として開きます。枠「Windows: バックアップを暗号化なしのファイルとして書き出し、キーのファイルを取り出す」のコマンドを入力します。その中の <ファイル>.smbk を、バックアップの完全なファイル名に置き換えます。次に、key-*.xml ファイルを1つずつ「podman cp <ファイル> container-backend-1:/app/DataProtection-Keys/」でコピーします。所有者の設定と再起動のコマンドは「sudo」を付けずに入力します。そのあと、フォルダー「plain」を削除します。

バックアップを暗号化なしのファイルとして書き出し、キーのファイルを取り出す

sudo /opt/smitey/Backup/TicketSystemBackup decrypt ticketsystem-backup-*.smbk --out plain && sudo tar -xf plain/volumes/dataprotection_keys.tar

フォルダーにはバックアップがちょうど1つあります。実行後、そこに key-*.xml ファイルができます。サブフォルダー「plain」には、バックアップ全体が暗号化なしで入ります。

ファイルをキーのフォルダーにコピーする

for f in key-*.xml; do sudo podman cp "$f" container-backend-1:/app/DataProtection-Keys/; done

名前の違う既存のファイルは、キーのフォルダーに残ります。

ファイルの所有者を正しくする

sudo podman exec -u root container-backend-1 chown -R 1654:1654 /app/DataProtection-Keys

チケットシステムは、コンテナーの中で専用のユーザーとして動いています。ファイルはそのユーザーの所有である必要があります。

チケットシステムのサーバーを再起動する

sudo podman restart container-backend-1

再起動の後、システムはキーリングを読み直します。

Windows: バックアップを暗号化なしのファイルとして書き出し、キーのファイルを取り出す

& "C:\Program Files\SMITEY\Backup\TicketSystemBackup.exe" decrypt <file>.smbk --out plain | Out-Host; tar -xf plain\volumes\dataprotection_keys.tar

PowerShell を管理者として開き、バックアップのあるフォルダーで実行します。<file>.smbk を、バックアップの完全なファイル名に置き換えます。実行後、そこに key-*.xml ファイルができます。

最後の手段:「Discard old key」

キーのファイルを含むバックアップがない場合は、「Discard old key」を使います。このボタンは管理者にだけ表示されます。欄「Confirmation word」に DISCARD と入力し、「Discard old key」をクリックします。システムが新しいキーを作ります。

アカウントを使った匿名化は引き続き有効です。アドレスだけで匿名化した人は、その後バックアップとアーカイブの中で見分けられなくなります。カードにその人数が表示されます。そのため、古いバックアップを戻すと、この人たちが再び見えるようになることがあります。保存したメールと SSO のパスワードは読み取れないままです。もう一度入力してください。

バックアップの復元

復元のとき、「Ticket System Backup & Restore」は、今日匿名化されている人全員をもう一度匿名化するかどうかを確認します。「Yes」があらかじめ選ばれています。チケットシステムは、自分のタイムゾーンで3:00の次の夜間の実行でこれを行います。それまでカードには「… will be applied again tonight at 03:00.」と表示されます。

バックアップを戻すと、当時のスイッチと期間も戻ります。そのため、復元の後に「Data protection」カードを確認してください。

引き継ぎで警告があった場合は、アプリのステータス行にその数が表示されます。たとえば「2 warning(s) while carrying over anonymizations. See the Log tab.」です。コマンドラインでは、同じ内容が最後の行に出て、「backup.log」を示します。うまくいかなかった内容はそこに書かれています。匿名化を引き継げなかった場合は、このバックアップの後に行った実行を手作業でやり直してください。復元の前にダウンロードした一覧が役に立ちます。

チケットシステムは、次の起動時にアプリの引き継ぎファイルを読み込みます。読み込めない場合、カードに「A carry-over file from the backup app could not be read」と表示されます。ファイルはサーバーに残り、次の起動時にもう一度読み込まれます。その場合は、最新のアプリでバックアップをもう一度復元してください。

バックアップのキーが合わない場合、アドレスを使った匿名化は引き継げません。そのとき、カードに「… could not be carried over from before the restore」と表示されます。該当する人が分かる場合は、「Export by e-mail address」からもう一度匿名化してください。

「Restore from a backup」の下の「Last run」の行に、その実行でもう一度適用した匿名化の数が表示されます。

7

役割と権限の考え方

役割は3つです。「Admin」「Agent」「Customer」です。これ以上は作れません。代わりに自由なのは、ほぼすべての個々の権限です。例外は、このあとに挙げます。

この3つは、「Settings → General Settings」の「Role」タブにあります。名前は変更できません。

役割に何が許されるかは、別の場所にあります。「Settings → Security」の「Permission concept」のカードです。

各行が1つの機能、各列が1つの役割です。チェックが入っていれば許可されます。名前の下にあるのは内部の識別子で、このページを使うのに必要はありません。

一覧は長いです。利用者の管理から、個々の設定ページへのアクセス、時間記録まで並んでいます。

「Agent Team」の列は特別です。同じ行で「Agent」にチェックが入って初めて使えるようになります。そこでチームを選ぶと、その権限はそのチームのエージェントだけに適用されます。

「Admin」の役割からは、どの権限も取り上げられません。保存すると、チェックは元に戻ります。誰も自分のシステムから締め出されないようにするためです。この表を変更できるのは、管理者だけです。これは「Security」のページのすべての設定に当てはまります。ほかにこのページを開ける人には、読み取り専用で表示されます。「Customer」の役割には、6つの権限を決して与えられません。「Users: manage accounts」「Data export (data subject request)」「Anonymize people」「Security log」「Settings: Security」「Settings: Single sign-on」です。

「Save」を押すと、変更はすぐに反映されます。影響を受ける人は、次にクリックしたときに気づきます。

表のある「Permission concept」のカード。1行が1つの機能で、管理者、エージェント、エージェントのチーム、顧客の列が並びます。
赤い枠は見出しの行に付いています。「Agent Team」の列の選択欄は、「Agent」にチェックのある行でだけ使えます。画像を原寸で開く
3つの役割が並び、それぞれに「Mandatory」の印が付いた「Role」のタブ。
赤い枠は注記に付いています。3つの役割には「Mandatory」の印が付いています。どれも削除できません。画像を原寸で開く
8

部門、役職、拠点

チケットではなく人を表す3つのリストがあります。部門、役職、拠点です。

これらは「Settings → General Settings」の「Drop-down lists」のカードで作ります。扱い方は3つとも同じです。

割り当ては、アカウント側で行います。「User management」のフォームでは、欄の名前が「Department」「Position」「Location」です。

利用者の一覧では、部門がチームの下に表示されます。役職と拠点は、アカウントのフォームで確認できます。

拠点には、もう一つの使い道があります。チケットに「Location」の欄があり、同じリストから選びます。

3つのリストにはそれぞれ、削除できない項目が1つあります。「None selected or available」という名前で、「Mandatory」のバッジが付いています。

ほかの項目を削除すると、それを持っていた人は全員、その予備の項目に移ります。存在しないものを指したままの人は残りません。

ここでは翻訳しません。翻訳のページでまとめて行います。英語の名前が、翻訳をつなぎ留める軸になります。

部門、役職、拠点の欄を入力した「Edit user」のダイアログ。
赤い枠は3つの欄に付いています。チームの隣に並んでいますが、意味は別です。チームは誰がチケットを処理するかを表し、部門はその人がどこで働いているかを表します。画像を原寸で開く
「Team」の列に、チーム名の下の部門が表示された利用者の一覧。
赤い枠は、その列に付いています。上がチーム、下が部門です。どのチームにも属していない人は、そこがダッシュになります。画像を原寸で開く

スクリーンショットはバージョン 1.3.1 のものです。ここに写っている画面は、バージョン 1.13.3 まで変わっていません。見た目で違うのは、サイドバー下部のバージョン番号だけです。